結論:メンヘラ。
私のバイトは、バリバリの接客業だ。
商品を見ているお客様に声をかけるところから始まる。
最初から買う商品を決めて来てくださる方ももちろんいるけれど、ほとんどの方はその場で買う商品を決める。
お客様のニーズを引き出して、それに1番合う商品を提案するのが私の仕事だ。
接客スキルがそのまま売り上げに反映される。
もともと、接客業も含むような仕事に就くことを目指していたこともあって、他人と話すのは苦ではない。
でも他人に興味があるかというと、正直ないと思う。
矛盾しているようだけれど、私にはこの二面性があることに、今のバイト先に勤めてから気付いた。
思い返してみれば、昔から「嫌いな人」というのがいなかった。
「興味がある人」か「興味がない人」に、無意識に分けている。
そこには繋がりの深さは関係ないようだ。
初対面でも興味がある人もいるし、普段関わっていても興味がない人もいる。
「好き」「嫌い」と判断する前に、その人との関係を放棄してしまう。
こういうことは、誰にでもあることなのではないかと思う。
そして私の場合、圧倒的に「興味がない人」が多い。
バイトでは、初対面の人に興味を持つことが求められる。興味を持って質問しなければ、余程おしゃべりな方以外、ほとんど何も話してくれない。
他人に興味を持つ必要性を実感したことで、自分が恐ろしいほど他人に興味がないことに気づいた。
他人に興味ばかり持っていたら疲れるし、ある意味上手い生き方をしているのかもしれない。
自分の心が冷めていることは昔から知っていたから、ショックでもなかった。
それどころか、やっぱり私はこういう人間なんだと納得して、自分が考えている私と実際の私が一致したことに安心した。
「興味がない」と思った人の中にも、素敵な人はいるだろう。
そういった人と関わる機会を自ら潰しているのは勿体無いことだ。
そこまで分かっていて直そうと思わないのは、自分の考えが正しいと思っているからだと、客観的にみて思う。
自分のことで手いっぱいな私に、他人のことを考える余裕はない。
そんな私に合った、他人との付き合い方だ。
こうして、私は自分を正当化する。
正当化なんて本当はしたくない。
自分が本当に正しいと思っていることを、実現する人になりたい。
そんな人になれるわけないと、メンヘラの私が言っている。しんどい。